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時系列順 記事一覧
◆ …メインストーリー ◇ …サブストーリー Stage1 海と砂の街 クベース 異世界に舞い降りた飛鳥。仲間になってくれたリンとともに旅立ちの準備をしていると、 街の人の不思議な慣習を目にするのだった。 + 開閉 ◆クベース 飛鳥-1 ◆クベース 有羽-1 ◆クベース 飛鳥-2 ◆クベース 飛鳥-3 ◆クベース 有羽-2 ◆クベース 飛鳥-4 ◆クベース 幕間 ◇最後の旅のはじめの夜 ◇海淵の仔 Stage2 街燈樹の町 ナバト 仲間を集めたいと言う飛鳥に、リンは旅人案内所を紹介する。 旅の道中で出会った、怪物退治を仕事にする見透を仲間にしたいと考えるが…… + 開閉 ◆ナバト 有羽-1 ◆ナバト 有羽-2 ◆ナバト 飛鳥-1 ◆ナバト 有羽-3 ◆ナバト 飛鳥-2 ◆ナバト 飛鳥-3 ◆ナバト 有羽-4 ◆ナバト 飛鳥-4 ◇回想 第n-1試行 ◇お前の旅の目的は(4) ◇無欲な男は寂しがり Stage3 カーニバルの町 カンタード 賑やかな街に着いた一行。飛鳥の荷物を盗んだ少年を追いかけ、 少年をとっちめると、そこには孤児院があった
2023年3月2日


ナバト 飛鳥-4
ナバトの町はいつ来ても曇りがちで、鼻を通る朝の空気は冷たい。 「基本は町に着いたら最初に寄るんだけどね。昨日は遅かったから」 リンはいつもの調子で今日の目的地の説明をしてくれている。 「青い看板のとこだよね。星座盤みたいなマークの」 「そうそう」 「前の町でも船着場のすぐ近くにあったね」 「大概他所から来たときにアクセスのいい場所に建ててあるんだ。港も町の出入口だからね」 この世界では今のあたしたちのように町から町へと旅をする人が珍しくない。数日で帰る観光旅行に行く人も、仕事でいくつかの拠点を往く行商人も、等しく『旅人』と呼ばれている。 コンビニやファストフード店のようにロゴマークを先端に掲げた柱を傍らに据えるこの建物は、そういった『旅人』向けのサービスをひとところに集約した案内所のようなものらしい。 「町の主要施設や観光地の情報、他の町とのアクセス情報、旅費稼ぎになる仕事の求人、そういうのが大体ここで把握できる」 扉をくぐると、ほどよく温められた空気があたしたちを迎えてくれる。ホテルのロビーのような広間は壁もカウンターも木製の素材でまと
7月1日


ナバト 有羽-4
「ときに漫画やゲームに詳しいアルちゃん」 「は?」 前回のいかにも不穏な引きの台詞の後、奴はしばし余韻の静寂をつくり、また例によって唐突に次の話題へと移った。 「いわゆるタイムリープと呼ばれるジャンルに於いてリセット、すなわち物語の起点に戻るという現象はどのように引き起こされているかな?」 「待て待て、いい加減話が飛びすぎだ」 「そう? 流れはちゃんと存在したと思うけど」 「いや次に出てくる男キャラがどうのって話だったじゃん」 「うん、彼が前回の試行で何をしたのかって話だったよね。だからアルちゃんにはその前に、前提の説明が必要でしょ?」 いつの間に俺はアルちゃんなどと呼ばれる間柄になったのだろう。どうもこの男はこれまでの生涯でまともに友達がいなかったらしいということは、ここまでの見事な『喋るコミュ障』っぷりで察しがついてきたが。 「……タイムリープの、なんだっけ?」 「ループの方法だよ。フリダシに戻るという現象が起こっているわけでしょう? 君の知っている漫画やゲームではそれをどのようにして引き起こしている?」 どうもこいつの周りにいる夢世界
7月1日


ナバト 飛鳥-3
ミスカのこと、どうしよう。 宿に着いて、シンプルなベッドに身体を預ける、束の間のなにもない時間。隣の寝台でリンは風呂上がりの長い髪を丁寧に手入れしている。 数時間前、森で出逢ったミスカは、どうやらあたしたちのことを迷い人だと捉えたらしい。町までの道のりを簡潔に教えてくれたのだが、その後はすぐに別の道へと消えてしまった。 たぶん明日、そうでなくとも遠くない未来、ミスカとはまた会うことになるだろう。元々大まかなシナリオは決まっていて、仲間になってくれるメインキャラも既に決まっているわけだけど、それをリンやミスカにどう説明するか。今まではそんなこと考えなくても勝手に話が進んでいたはずなんだけど、クベースでの様々なイレギュラーを考えるに、恐らくまた予想外のことを言われたりするんだろう。 「難しい顔してる」 くすりとリンに笑われた。 「疲れた?」 「ううん……ちょっと考え事」 覗き込みにきたリンの分のスペースを開けると、リンはあたしに倣って隣に寝転んだ。 「飛鳥はどんな仲間が欲しい?」 頭の中身が見られていたような台詞に思わずギクリと肩が揺れる
7月1日


ナバト 有羽-3
「そう言やあんたさぁ」 「なに?」 「最初から『悪役』としてデザインされたん?」 「違うよ? 嫌われちゃったからラスボスのポジションに据えられたの」 「前から気になってたけど何をやってそんなに嫌われたんだよ」 「うーん、何だろ」 「覚えがないのかよ」 「反応の変わったタイミングを考えるとあれかなあ、飛鳥ちゃんのお人形を貶しちゃったから」 「お、お人形?」 「言ったでしょ、飛鳥ちゃんお手製の子たちさ」 「ああ、オリキャラの方々」 「そうそう。見る?」 そういえば散々天峰の名を出していたのに肝心の天峰について全然聞いていなかった気がする。 それにしても『お人形』か。さっきおねえさんについて話したときも近いことを言っていた。こいつにとって異世界人、天峰と自分以外の人間は、キャラ設定という名のプログラムに沿って動くロボットのように見えているのだろう。 俺がひと思案している間に奴はなにやらガラクタで埋もれた机の上を漁っていて、やがて若干書類の雪崩を発生させながら占い師の水晶玉のようなものを取り出した。 「なんだそれ」 「よくあるでしょこういうの。今で
7月1日
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